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アメリカ合衆国の宇宙開発状況Q&Aquestion

アメリカ合衆国による宇宙開発の現状について

アメリカの宇宙開発は誰がやっているの?
アメリカの宇宙開発は、アメリカ航空宇宙開発局[NASA]・ジェット推進研究所[JPL]・アメリカ国防総省[DoD]などのアメリカ政府系機関が、かなり大きなウェイトを占めていますが、近年ではスペースX社などの数多くの民間企業が、宇宙船を開発したり数千機の人工衛星を打ち上げたりと、大規模な宇宙開発を進めています。
なぜアメリカ国防総省が宇宙開発をしているのか?
科学技術が発展した現代社会では、宇宙空間にも戦場が広がっています。相手国を観察する偵察衛星や、軍事衛星を攻撃するミサイルなど、宇宙開発は安全保障に直結します。その為、アメリカ軍も相手国より優位に立ち続ける為に、宇宙利用を進めているのです。但し開発された軍事技術・資産は民間に開放・転用される事もあります。例えば全地球測位システム[GPS]は、元はミサイル誘導等を目的に開発されたものですが、現在は民間にも開放されカーナビやゲームにも活用されています。
アメリカの宇宙開発は世界各国と比べてどうなの?
宇宙開発業界はアメリカがぶっちぎりのトップを独走しており、他国の追随を許していません。日本と比較して、数十年程は先に進んでいると考えられています。
アメリカはどんなロケットを持ってる?
 アトラスVロケット・デルタⅣロケットなどが運用されていますが、近年はスペースX社が開発した、世界初の再使用型ロケット「ファルコン9」が業界を席巻しています。他にも超大型ロケット「SLS」や「スーパー・ヘビー」の開発も進められています。
アメリカには人を乗せられる宇宙船はあるの?
前は、スペースシャトルという有翼式宇宙船を運用していましたが、今は退役しています。現在はスペースX社が、「ファルコン9」に搭載できるドラゴン宇宙船を開発・運用しています。またNASA主導で超大型ロケット「SLS」に搭載される宇宙船「オリオン」が開発中です。
アメリカは今後どのような有人宇宙開発計画を持っているか?
アポロ計画以来、半世紀ぶりの有人月面着陸計画「アルテミス計画」が進行しています。2020年代後半の有人月着陸を目指して、新大型ロケット「SLS」・新型宇宙船「オリオン」・月軌道拠点「ゲートウェイ」と、注目の新規開発事業が目白押しです。そしてこの計画には日本も参加を計画しており、日本人宇宙飛行士の月面着陸も推進されています。他にも2040年頃の有人火星探査も計画されています。
さっきからよく出てくるスペースX社て何?
電気自動車メーカー「テスラ」も設立した、総資産数十兆円の大富豪「イーロン・マスク」氏が設立した民間航空宇宙企業です。民間企業でありながら、再使用型ロケット「ファルコン」シリーズや宇宙船「ドラゴン」の開発に成功し、さらに巨大な完全再使用型ロケット「スターシップシステム」を開発を猛スピードで進めており、他社の追随を許していません。圧倒的な資金力と、失敗をものともしない企業体質により、宇宙開発史に絶大な影響を及ぼしています。

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