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打ち上げ機Launch-Vehicle

打ち上げ機とは

このカテゴリページでは、宇宙開発に必要不可欠な「打ち上げ機」について解説していきます。まず宇宙とは何か?宇宙というのは、一般的に「地上から100km以上」上空の空間の事を言います。 宇宙空間まで人や物を送り届ける物、それが「打ち上げ機」です。

水平方向に物を移動させる事は、それほど難しくありません。しかし垂直方向に物を移動させる事は、難易度が跳ね上がります。例えば人間が横方向に5km移動することは簡単です。歩けばよいのです。しかし垂直方向5km移動する事は、普通の人間には不可能です。これが100kmともなれば難易度は桁違いです。そしてそれを可能にするのが打ち上げ機なのです。打ち上げ機は主に2種類あります。「ロケット」と「スペースプレーン」です。

現在使用されている宇宙空間打ち上げ用ロケットは、複数のロケットが垂直方向に積み重なった多段式ロケットです。下から第一段ロケット・第二段ロケット・第三段ロケットと呼び、それぞれにエンジン・燃料・酸化剤が搭載してあります。ロケットは第一段ロケットから順にエンジンを点火させ垂直に上昇、燃料を使い切ったら第一段部分を分離し、身軽になった第二段ロケットエンジンを点火し再度上昇していきます。これを繰り返して宇宙空間にようやく到達します。

現在の打ち上げ機はほぼ全て、垂直に打ち上がるロケットですが、近年では飛行機の様に滑走離陸・宇宙空間に進出後、滑走着陸する「スペースプレーン」というものも研究・開発されています。ロケットは一般的に使い捨てですが、スペースプレーンは離陸・着陸を何度も繰り返す事ができる再利用型です。

世界各国で様々なロケット・スペースプレーンが研究・開発されています。開発には天文学的な資金が必要なので、ほとんどが政府による物ですが、最近では民間企業主体による開発も行われています。2021年現在、この打ち上げ機分野でトップを走っているのはやはりアメリカ合衆国です。日本は、アメリカ・中国・ロシアに次いで、4~5番手あたりにつけています。下記ページでは日本のロケット・スペースプレーンを中心に、世界各国のロケット等について解説していきます。

ロケットの基礎知識講座

日本のロケット

日本のスペースプレーン

世界のロケット